まずは治療をやめた陣内貴美子さんの話から。
結婚=子どもがすぐできる、
軽く考えていました。
私もそう思っていた。
陣内さんの場合、10年前だったから今ほど不妊症が一般的でないため、治療をしている事も言えなかったって…
今現在でもまだまだ不妊治療の理解は乏しいけど、それ以上だったんだな…って。肉体的より精神的な辛さのほうが大きかったって。
肉体的には赤ちゃんに会えると思うと頑張れる、痛くなかったって気持ちも共感できた。
でも、やっぱり子どもがなかなかできないと「子どもはまだかー?」「何やっとるんやー?」って言葉を浴びせられる事、私も多かった。特に親戚の集まり。私が甥っ子、姪っ子と遊んでいると必ず言われた。毎回毎回言われる事がストレスになり、腹が立ってしまって、「欲しくてもできんのやわ‼︎」って思わず言ってしまったけど、半分酔っぱらいの叔父には伝わらないよね。
陣内さんのご主人、金石さんも素晴らしいご主人だと思った。治療の精神的な大変さ、辛さはすぐそばで見ている分、何て声をかけたらいいのか悩むだろうし…支えになりたくてもなれない事もあると思う。でもやっぱり不妊治療は病気の治療と変わらないと思う。不妊症は病気じゃないけど、仮に夫婦どちらかが何かの病気になったら元気なほうはそばで励ましたり支えてたりするはずだから。
現に私も、結果がダメだった時は旦那ちゃんの前でわんわん泣いてしまった。いい大人がこれだけ泣く?ってくらい。その時は黙って背中をさすってくれてた。口下手な人だし、無理に「次は大丈夫だから、赤ちゃんできるよ」とか「俺は2人での生活でもいいんだよ」ってこの時に言われるより私は救われた。根拠のない「大丈夫」もいらない。
話が逸れてしまったけど、治療をやめるという選択…私にはできただろうか?
たぶん、自分からはできなかったと思う。やっぱりどこかで次こそって期待してしまうだろうし、我が子に会いたい気持ちも簡単には諦められなかったと思う。陣内さんと同じで、きっと旦那ちゃんがもうやめようって言ってただろうな。
子どもが欲しくて治療をしているのに、もうやめよう=子どもはもういらない、にもならないし、やめる勇気、覚悟は相当なものだと思う…。
3DAY②特別養子縁組へ続く。