親になるということ #「迷い」と「決断」

今まで生きてきた中の節目節目でたくさんの迷いや決断をしてきた。学校、仕事、家族のこと、恋愛、結婚など…。

 

でも、やっぱり私の中では不妊治療を受けて、母親になったことが一番の転機。

私は子どもが大好き、主人はそうでもない。

子どもがいないなら2人の生活を楽しめばいいかな、でも将来的に1人くらいは子どもがいたほうがいいのかな?という考えだったから治療を進めていくにあたって本当にこれでいいのか…と何度も彼に聞いたなぁ。

本心なのか、優しいから私に合わせてくれてる?とか思った事もあったけど、子どもを授かって親になるということは責任もある。

2人の気持ちが同じ方向を向いていないのに治療を進めるのは嫌だったし、それは違う気がしてよく話し合った。

 

でも彼のそんなスタンスが治療中の私の支えでもあった。赤ちゃんがもしできなかったら2人でハワイに行こう!自分たちの楽しい生活を築こう!そう言ってくれることで2人の生活も悪くないのかな?って思わせてくれる時もあった。

 

 

そして、一向に妊娠しない体。

この先、いつまで治療を続けるか、諦めなければいけないという決断も近づいていた。

 

タイミング法、人工授精5回ののち、

 

1回目の体外授精、顕微授精

…陰性。

 

2回目の顕微授精

…陰性。

 

3回目の顕微授精、これが採卵した分の最後になった。

しかも、あまり良くない受精卵だったから

保険も兼ねて、最後は2個同時に子宮に戻した。

 

…初めての陽性反応‼︎ 

まだまだ油断はできないけど、初めて数値が高くなった‼︎ 信じられなかった。

 

超不安定な妊娠初期を乗り越えて、無事に息子が生まれた。

治療を続けて良かった。

 

幸せを運んでくれて、ありがとう。

 

でも、やっぱりこれで良かったのかと思ってしまう自分もいて、彼に聞いてしまった。

「◯◯(息子)がいて幸せ?」と。

「当たり前やん。可愛いな、◯◯が出来て良かったなーって思うよ。」

 

その一言で今までの迷いが一気に吹っ飛んだ‼︎

もうそんな質問しなくても、彼は私以上に親になった自覚を持っている。息子の事を愛して、真剣に考えてくれている。

 

私たちの決断は間違ってなかった。

同じ方向を向いて、これからも一緒に息子を育てていこう。